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トランスフォーマー / マイケル・ベイ監督(2007) [感想文:映画]


トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション

トランスフォーマーの感想を書くつもりだったんだけど...

題して「トランスファーマー2.0」

 オプティマスプライムとメガトロンらの壮絶な戦いの中、1体だけ宇宙に脱出したスタースクリーマーは、アステロイドベルトに身を潜め、復讐のチャンスをうかがっていた。そのターゲットは人類。前回の戦いで人類の大人たちが、スピルバーグとマイケル・ベイという名前につられて、意外なほど映画館へ足を運んだのに目をつけたスタースクリーマーは、人類を支配することによってオートボットを倒し、地球を征服しようと目論んでいるのであった。スタースクリーマーは、恐怖のナノマシンを生み出し、総攻撃を開始する。ナノマシン、それは、驚異のCGと過剰に評価された前回の映像をさらに精緻にし、40代以上の解像度の衰えた視力ではもはや把握できないほどのごちゃごちゃ感を実現し、細胞レベルでの機械化による人類のトランスフォームと奴隷化を可能にする、驚愕の極微機械生命体なのである。スタースクリーマーはナノマシンを、日本の名古屋に投下した。

 一方、大学生となったサム(シャイア・ラブーフ)とミカエラ(ミーガン・フォックス)らも日本にきていた。ミカエラは日本の自動車産業の研究のため、サムは日本文化の研究のためそれぞれ留学していたのである。あのラストはなんだ、あれで終わりかという声にうんざりしていたサムは、普段はストーリーがどうのこうのと訳知り顔なくせに、ごつごつした不細工な巨大ロボットがでてくると途端に、粗には目をつぶってストレートに楽しむべしと寛容な日本の観客に癒された。そして、明治維新期の偽サムライ、中国籍の芸者と奥深い日本文化を探求してきたサムは、妖怪に魅せられていた。特に、古びた器物に魂が宿って妖怪化するという付喪神がサムの関心を引いた。それは、調べれば調べるほど、バンブルビーらトランスフォーマー達の事を言っているように思えるのである。苦心の末、サムは驚くべき古文書を発見する。そこには、宇宙に存在するもうひとつのキューブの事が記されていた。それは、白い九部(8+1)と呼ばれ、太古に日本に飛来し、付喪神を生み出す源泉となり、なんと皇居の地下に永く隠されているというのである。サムは、なんとかしてその白いキューブをオプティマスプライムらに渡すべく、バンブルビーと共に行動を開始した。

 その頃、ミカエラに危機が迫っていた。ミカエラは、自動車メーカーの製造ラインを見学していたのだが、そこにスタースクリーマーがナノマシンを送り込んでいたのだ。ナノマシンはミカエラの鼻の穴から体内に侵入し、前回魅力もエロも全然感じられなかったミカエラの体を、瞬く間に恐ろしい機械化生物とトランスフォームしてしまったのである。このミカエラ改は、自動車メーカーの自動車を次々に吸収合体し、巨大な女体型ロボット、マザークラッシャーへと変身し、街を破壊しつくしながら首都東京へと侵攻した。応戦する自衛隊と駐留米軍。しかし、マザークラッシャーの圧倒的なパワーの前には、なすすべもなかった。苦悩する米国大統領。米国が再度、核を使用したとなれば、国内外の非難を押さえるのは並大抵の事ではない。大統領は苦汁の決断を下し、北○鮮に核兵器の使用を要請した。しかし、北○鮮の返事はなぜかノー。そして世界は絶望のどん底に突き落とされた。

 オプティマスプライムらオートボット達は、日本の異変をキャッチし、早速日本に渡り、マザークラッシャーに敢然と戦いを挑んでいった。もう米国内が戦場ではないとなると、遠慮も会釈もない。意味もなく建物を吹き飛ばし、橋を折り、道路を爆発させた彼らの戦いは、壮絶を極めた。知力の全てを賭けて戦うオートボット達。だが、徐々にマザークラッシャーの攻撃に押され、東京は瓦礫の山へと変わりつつあった。マザークラッシャーの向かう先は一点、白いキューブの眠る皇居である。

 マザークラッシャーの恐るべき攻撃に地面が轟き揺れる中、サムは厳重な警備をなんとかくぐり抜け、皇居の地下の白いキューブを手にした。サムは走った。爆風をかいくぐり、皇居から外に出ようとしたとき、置いてあった古びたトラクターにサムは足をとられた。転がり落ちた白いキューブから不思議な光がトラクターへ走った。すると、トラクターはトランスフォームし、マザークラッシャーに向かって行ったのである。唖然とするサム。しかし、驚くことはこれだけではなかった。皇居のトラクターのトランスフォームに呼応するように、日本中のあらゆる農機具がトランスフォームし、帝都東京の危機を救うべく、うじゃうじゃと皇居へ向かって押し寄せ出したのだ。「妖怪大戦争」のパクリではないかという心配は、金でおしつぶされた。ボンダンスを踊りながら、マザークラッシャーに最終決戦を挑む無数の農機具を見て、オプティマスプライムはつぶやいた。「まるで、いっちゃった(trans)農民(farmer)だ...」


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